手紙のすゝめ
拝啓
春陽のみぎり、ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。
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こんばんは、虚空です。
今日は巡礼や神仏については一旦お休みし、「お手紙」について書いてみようと思います。
私の今のところのブログの執筆スタイルの、「拝啓」や「前略」などの頭語*1から始まり「かしこ」や「早々」といった結語*2を用いてお手紙を模すようにしているのは、“お手紙に対する熱い気持ち”ゆえです。
ここでまた昔話となりますが、写経を始めるよりも前にネットにてホステスコンサルタントの方に出会います。
銀座でホステスをしていらした女性であり、ホステス時代のご自身の経験や知恵を用いて主にホステスを相手にコンサルティングしてくださる方でした。以下Aさんとします。
実は私もホステスとして働く身であり、どうも満足のいく成果を得られず思い悩んでいる時期でもありました。
気付けばその方のブログに、毎日目を通すのが日課となっていました。
ブログで紹介されていたAさんのお客様への営業方法が「お手紙」とのことでした。
もちろん銀座のクラブともなれば、お客様へお出しするお手紙もお客様に頂いたお名刺に沿ってお出しするので、「○○会社○○様宛て」であることの方が多いとのことでした。
ということは、実際の送り先であるお客様の手に渡るまでに社内の複数名の方の目に触れることもざらだそうです。
そうなると、誰が見ても恥ずかしくないお手紙を書く必要があります。
礼儀を欠いたお手紙を出してしまうと、お客様自身にも大恥をかかせてしまうことになりかねません。
そのため、Aさんもお手紙の書き方についてはたくさん勉強なさったとのことでした。
私は、小中学生の頃からお手紙交換や交換ノートが好きだったので、Aさんのこの営業方法は私にもできそう!と思い立ち、まずはネットで調べ勉強を始めました。
とはいえ、時候の挨拶のかなめである二十四節気*3はやはり堅苦しく、当時24歳の私の脳ミソには上手く定着しなかったのをよく覚えています(^-^;
私の働くお店は、当然のごとく銀座とはお客様の層も異なりますから、いきなりお手紙にてお客様へ営業をするのも敷居が高く感じていました。
それから数ヶ月後に写経に出会いったのち、再びお手紙にチャレンジしてみようと決意し、本屋さんでお手紙の書き方を紹介している本を二冊ほどピックアップし、お手紙を書く練習を始めました。
(書籍の情報については後述します。)
お手紙のおおまかな構成ですが、以下のようになります。
頭語からはじまり、時候の挨拶*4、主文(本題)、結びの言葉、結語、後付け*5
24歳の頃の私が嫌った時候ですが、今や、四季の移ろいを感じられる情緒に溢れた言葉の数々が大好きです。
お手紙を書くことで二十四節気に触れるようになったことも、四季を感じることを大切にするきっかけになったように思います。
今ではお客様にお手紙や年賀状、暑中見舞いをお出しすることもありますし、遠い地に住む友人に宛てることもあります。
これだけデジタル化が進む現代において、いとも簡単に人と繋がれる世の中なのに、あえて手書きで文をしたため、切手を貼り、お相手に届くまでに数日かかるという部分にロマンを感じてしまいます。
不便のなかにこそ見えるものってありますよね。
そして、切手や便せんを選ぶのがまた楽しいのです。記念切手の類は美しいものも多いですし、時事を表すものもあったりしてわくわくします。
このお相手に合う切手はどれかしら、この便せんはお気に召していただけるかな、などと考えている時間にもロマンを感じます。
また、お気に入りの香水で便せんにほのかに香りをつけたり、文香と呼ばれるものを封筒に忍ばせたりします。
ここで、私が数年間教科書変わりにしている書籍のご紹介です。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4278031335/hatena-blog-22/
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093107319/hatena-blog-22/
その時の二十四節気や、手紙のマナーなど、不安な時は今でもフル活用しています。
ちょっと言い回しを変えたい時や、書籍の中の文の言い回しがしっくりこない時はネット検索もします。
これだけお手紙を書くことに精を出している理由ですが、受け取ったお相手が喜んでくださるから。それだけです。
お手紙初心者である私が、お客様へのお手紙を書きそれを郵送せずにどうしたかというと、書いたお手紙の写真を取り、LINEやメールに添付して送るというものでした。
お店で出会って、お名刺をくれたお客様であっても私がお仕事をする千葉県では、やはりいきなり会社宛てにお手紙を出すのはどうしても敷居が高いことでした。
でも、ご来店に対するお礼状を書いたり、お客様の安否を気遣うお手紙をどうしても届けたかった。
やはり、手書きというのは嬉しいそうで、皆様とても喜んでくださいました。お手紙の原本は大事に保管し、お客様のご来店時にお渡ししていました。
その後味を占めた私は、お客様以外にも積極的にお手紙を書くようになります。
巡礼で知り合った修行仲間の方々、インスタグラムで出会いオンラインでホロスコープ*6鑑定をしてくださった占い師の方、大好きなyoutuberの方などなど、皆様予想以上に喜んでくださって、私のお手紙の画像をプリントアウトしてくださったり、私のお手紙をインスタ上で紹介してくださったり、youtuberの方にいたっては四千人が視聴していた生配信で紹介してくださったりしました。
これだけお手紙を受け取った皆様が喜んでいただけるのだから、このブログを読んでくださる方で、お手紙を書いたことがない方、是非チャレンジしていただきたいです。
お手紙のマナーは少し難しい感じもしますが、先に書いた頭語~後付けまでの構成を覚えてしまえば簡単です。
このご時世、ネットで検索をかければ大抵のことはわかりますし、春の息吹を感じるこの季節をお手紙で表現してみませんか。
以下に私の書いたを記載しますね。先ほど書いてみました。便せんは先日衝動買いしたものです。
※友人に宛てて書いたものなので、後付けの署名(本名)と友人のお名前は伏せさせていただきました。
ご質問などあればお気軽にお問い合わせくださいね。
コロナウイルスが猛威をふるい、手に入らない備品もあったりして混沌とした世になりつつあります。不安ですね。
季節の代わり目でもありますので、皆様体調にはくれぐれもご留意くださいね。
日々、不安に感じるその気持ちを隅々まで観察して味わうようにしています。
(瞑想の一種)
感染者の方々の一日も早い回復、亡くなった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
かしこ
虚空
追伸
その後ブログを読むだけに留まらず、実際にAさんのコンサルティングに申し込み、数ヶ月間コーチングをしていただき、無事売り上げを伸ばすことに成功しました。