Ann Luminage 虚空のこころ

日常や、こころを綴ります。

虚空でございます

拝啓
 
みなさん、はじめまして。
虚空でございます。
 
突然ですが自己紹介の意も含め、ここ数年感私が大切にしていることを書きます。
 
  • 四季を感じる
  • 五感を満たす
  • 月の満ち欠け
  • 好きなことをする
  • 自分を大切にする
  • 丁寧に暮らす
 
ことです。
 
遡ること6年前....
大切な人から裏切られ、そのストレスから病気を発症し、どん底を経験しました。
 
対人関係のストレスで、こんなにすぐに身体に変調をきたすの!?と驚いたほど。
(その後通院し、投薬ですぐに回復)
 
病院の診察待ち、意気消沈の私は当時の職場の友人が言っていた“あること”を思い出します。
 
「虚空さん、私、写経始めたんですよ〜。」
 
病院を出た足でそのまま本屋さんへ向かい、導かれるように美文字ドリルコーナーへ。
割と大型書店だったこともあり、美文字ドリルと共にたくさんの写経ドリルが所狭しと並んでいました。数冊手に取ったのち、一冊のドリルに辿り着きます。
 
名取芳彦(ほうげん)さん著
1日5分の写経手帖 

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4816353224/hatena-blog-22/

というものです。
 
 
般若心経を書きましょう、というドリルで、ペラペラとめくってみると、般若心経の現代語訳が載っています。一日一節を書き、一ヶ月で般若心経一巻を書き終えるスタイルでした。
 
現代語訳のあまりのわかりやすさと、般若心経の素敵な内容は、傷ついた心を強く打つと同時に、優しく染み渡りました。すぐさま購入を決意。帰宅後すぐにtry。
 
元々字を書くことや、学校のお習字の授業が好きだったこともあり、細い筆でお経を書くということに抵抗はありませんでした。
むしろ、生活のなかで中々手にすることのない筆ペンを持ち、集中してドリルの字をなぞることに気持ちよさを感じていました。
 
そして、なんとなしにドリルの背表紙を見ると著者の情報が載っており、なんと新小岩のお寺の御住職ではありませんか。
当時住んでいた自宅から、電車で一時間足らずの場所です。あまりの近さに感激し、御住職に会いに行こう、と決意。
 
著者名を検索すると、お寺のHPがヒット。
「読経会」というイベントをしていることがわかり、お経を読むんだ、楽しそう!と参加を決め、それから2週間後の読経会の日に、お寺を訪ねました。
 
人生で初めて写経をするタイミングが、痛手を負って戦意喪失である時とは、仏様の慈悲の心を感ぜずにはいられないな、と当時を振り返って改めて身に染みている午前2時です。
 
そしてお寺でのこの読経会こそが、空海さん」との出会いでした。空海さんとは、みなさんもご存知のあの、弘法大師空海のことです。
 
というのも、件のお寺は真言宗 豊山派のお寺であり、真言宗といえば弘法大師空海が開祖。中々一般の方は馴染みがないと思いますが、知れば知るほど素敵なのです。空海さん。
もちろん当時の私は、「空海?そういえば中学校で習ったよね....真言宗の開祖なんだ、へぇ。」程度の知識です。のちの私が、決して「空海」と呼び捨てで呼ばないようになるなんて知る由もありません。
 
こんなきっかけで「写経」を始め、「空海さん」を知り、今の私があります。

写経を始めて数ヶ月後の2015年2月に浄書した写経

 

冒頭に書きました、四季を感じること、五感を満たすこと、自分を大切にすること、丁寧に生きることなどなど....それまでの私には無縁でした。
 
写経と空海さんに出会ってから、様々な方や物とのご縁をいただき、それまでの自分の生き方を振り返るきっかけになりました。
 
まだまだ手探りで、日々勉強ではありますが、みなさんの心を軽くしたり、気付きのお手伝いができたら嬉しいな、と思い「虚空のこころ」をスタートしました。
 
長くなりましたが、末長いお付き合いを、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
かしこ
虚空